19th STORY STORY BY 旧軽のポルシェ好き

軽井沢に溶け込む911S

過去、日本だけでなく5カ国の外国居住時も含め、多くのクルマを乗り回したが、結局行き着いたのがこの911 Carrera S。これしか無いだろう。

車に乗り込む前に、まず車の周りを一周。このガーズレッドは、ポルシェの誇る最高の色合い、と言って差し支えない。そのスタイルにその都度ホレボレしながら、後部横の膨らみに手をかざして思わず微笑む。この瞬間は毎度のことながら、何とも言えない気持ちの良さであり、ポルシェが与えてくれるポルシェオーナーへのご褒美の一つであることに間違いない。

そしてドアを開けて乗り込むと、これはもう自分の世界。サイドミラーから、シート位置まで室内で確認する一つ一つの順番が決まっていて、安全運転に備える。ブレーキペダルを踏み込みながらエンジンを始動すれば、もうその音で、ポルシェが誘ってくる。分かったよ、って心の中で呟きながら、ハンドルを握る。

さぁ、出発だ!

雪深い冬季を除いて、月一回は、軽井沢に行く。決して無茶な運転はしない。静かにこのガーズレッドの911 Carrera Sを運転すれば、周りの車もそれにちゃんと応えてくれるのだ。だから割り込みされることもまず無い。首都高、外環道、関越自動車道、上信越自動車道という決まったルートで碓氷軽井沢ICに向かう。混んでる時や、ゆっくり軽井沢に行きたい時など、時折手前の松井田妙義ICで降りる。この国道18号は、トラックの走行も多く、その商業車の仕事の邪魔にならないように、まず登坂車線が無いところでは、車間距離もかなり多めに取って決して追い越しをかけることも無い。

登坂車線があるところは、ポルシェは、思う存分その力を出してくれるのが嬉しい。曲がり角の多い急な坂道だが、ハンドルの切れは小気味よいほど素晴らしく、タイヤは横滑りなど決して起こすこともない。路面着地感は、なぜこうもピタッとしているのだろう。ポルシェが好きになるのはこういう時なのだ。

この松井田妙義ICから軽井沢へのルートは、日本の3大奇景とも言われる妙義山の素晴らしい眺めが満喫できる。見とれて事故が起きないよう運転手は注意が必要だが、大型トラックなどの後で、ゆっくり運転するのがコツで、景色も十分堪能できる。

軽井沢に入るとプリンス通りよりも、南ヶ丘から軽井沢ゴルフクラブの側を通って離山通りに入り、旧軽井沢に入るのが通常のルート。この道を行くことで、ガーズレッドのポルシェには、新緑の時も、紅葉の時も、軽井沢の雰囲気にピッタリ溶け込むのだ。

旧軽銀座から数分で家に着く。また、この家にこのポルシェは良く似合う。着くとすぐ車庫に入れてしまうのだが、時折庭に出して家と一緒に写真を撮って、その写真に一人ほくそ笑む自分が、何だかとても嬉しい。これからもやはりポルシェだな、と感じる一瞬である。

STORY BY 旧軽のポルシェ好き / 車種 : 911 Carrera S(2012年)

おすすめドライブルートやレストラン、これからポルシェで行ってみたい場所を教えてください

上述の軽井沢までのルートと軽井沢から18号を更に下るルート

趣味や興味のある事を教えてください

趣味は911 Carrera Sでのドライブと映画鑑賞

ドライブでよく聞く音楽を教えてください

自分の録音したものより、どうしてもラジオ、特にFMを交通情報とともに聴くことが多いです。

Porsche Trivia

長く愛されるガーズレッド

日本では近年ホワイトやブラックといった、比較的定番と言われるエクステリアカラーが非常に人気です。
しかし、『真っ赤なポルシェ』という山口百恵さんの歌詞にもあったように、当時911の象徴的なカラーとして人気を博していたのがガーズレッドです。

歌の歌詞としてリリースされたのが78年、ガーズレッドが初めて登場したのが74年と言われています。
80年代には、アメリカで販売されるPorscheの半数近くがガーズレッドだったのではないか?と言われるほど人気を博していたようです。

そもそも、同じ色でもどんどん名称が変わっていくエクステリアカラーの中において、45年以上同じ名称のカラーが新車で選択し続ける事ができるという事自体が、他を探しても珍しい事でしょう。
最も長い間ファンに愛されているカラーと言えるでしょうね。

Today's Gift

小川義文氏
愛車撮影

世界で活躍する自動車写真家の小川義文氏があなたの愛車を撮影し、ベストカットを額装写真にしてお届けします。

小川氏コメント「今回は、愛車を美しく撮るだけではなく、愛車とオーナーの関係を表現したいと思います。オーナーの愛情がさらにポルシェを美しく輝かせるはずです。」