1st STORY STORY BY ラフマニノフ

My First Porsche

「いつかはポルシェに乗る」
30代の頃から口癖のようにそう言っていた気がする。
それから30年、ついにその“いつか”が現実となった。

我が家に迎え入れた911カレラS(991型)のこだわりはマニュアルシフト。
実は問い合わせ時に「既に売約済み」とのことで一度は諦めたのだが、数日後キャンセルになったと連絡があり、ポルシェセンターへ駆けつけ購入を決めたという縁ある個体だ。10,000kmに満たない走行距離で非常に程度が良かったこと、992型のMTは国内未導入(2020/10時点)ということもありベストな1台に巡り会えたと思っている。

納車後、初の長距離ドライブは息子を助手席に乗せ箱根へ向かった。写真はその時のものだ。
高速道路では四輪が路面に吸い付くように安定し、ストイックな見た目からは想像できない快適な乗り心地に驚いた。箱根ターンパイクに入ると、ブンッっと回転数を合わせシフトダウンしながら「やっぱりMTは楽しいね」「5,000回転からの高揚感がたまらない」と会話が盛り上がった。PDKが素晴らしいことは重々承知だが、私は絶対的な速さを求めるタイプでもなくアナログな操作が性に合っている。鋭い加速や安心感のあるブレーキ…と運動性能はもちろん期待どおりだったが、それ以上に車内が常に快適であることに凄みを感じた。速いのに快適!それが911の真価なのだろうか。

見晴台で記念撮影をして芦ノ湖畔のカフェへ。親子といえど30代になった息子と2人きりで会話する機会は多くない。コーヒー片手に911談義に花を咲かせるのは新鮮な気分だった。

温泉で疲れを癒やした後、復路はハンドルを託し私は助手席に。
BGMは息子のiPhoneを繋いでユーミンを選曲。昔、車でずっと流れていたから懐かしいと言う。(当時のカーステレオはCDだったからエンドレスリピートだったのかもしれない)
歌声とエキゾーストノートが混ざり合い心地が良い、不快なノイズはシャットダウンされ必要な音だけが精巧に抽出され車内に届いている印象だ。

帰宅後、夕立で汚れたボディーを二人して磨き上げ車庫にしまった。クルマなのだから雨に濡れたくらいどうってことはないだろうが、911相手だとつい過保護になってしまう。工業製品に対して、こうも感情的になるのは自分でも不思議だ。

ストーリーと言えるほどではないかもしれないが、これが私とポルシェの最初の思い出である。納車後4ヶ月が経過したところだが、日常をさり気なく彩ってくれる大切な存在となっている。この911は私にとって“アガリの1台”となるだろう。これからも共に時間を重ねながらゆっくりと物語を進めていきたい。

STORY BY ラフマニノフ / 車種 : 911 Carrera S(2018年)

おすすめドライブルートやレストラン、これからポルシェで行ってみたい場所を教えてください

天王洲アイルのT.Y.harbor。運河に浮かぶ水上ラウンジというコンセプトで、天気の良い日にはテラス席もお奨め。日本では珍しいバレーパーキングも非日常感を味わえる。

趣味や興味のある事を教えてください

ピアノ・チェロの演奏、室内楽、オーケストラ活動。昔からの望みであった音大に通い、この春卒業。日々の練習を重ねて更に磨きをかけている。

ドライブでよく聞く音楽を教えてください

パバロッティの歌うカンツォーネ

Porsche Trivia

驚くほど快適な911の乗り心地

911の非常に快適な乗り心地は、様々な最新の電子デバイスによる制御が大きいのは間違いありません。しかしその大元は、リアに採用されている「マルチリンク式サスペンション」がすべてを支えています。

911が採用するマルチリンク式というのは、「マルチ」の名の通り、複数の棒状リンクを組み合わせた非常に複雑なサスペンション構造になっています。

簡単に例えますと、3個の部品しか使っていないロボットよりも20個の部品を使っていた方が、より滑らかで緻密な動きになりますよね。重たいエンジンをリアに積む911にとって、「マルチリンク式」という強靭なアキレス腱があの吸い付くような走りを生み出していると言えるでしょう。

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